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「限界集落」問題は他人事ではない! 北九州市はどうしますか? [中心市街地のこと]

昨日のテレビ朝日「サンデープロジェクト」の特集 『限界集落 生き残る町づくりとは?』を見た方も多いのではないでしょうか。

◆『限界集落 生き残る町づくりとは?』サンデープロジェクト
http://www.tv-asahi.co.jp/sunpro/


【番組HPより引用】

先週に引き続きお届けする「限界集落」問題だ。「限界集落」とは住民の半数以上が高齢者で存続が厳しい集落のことだ。
シリーズ第二弾は、今、次々と誕生している「都市型限界集落」を取り上げる。

高度成長時代に全国で開発が進められたニュータウンで今、急速に高齢化が進み、次々と“限界集落化”が進行している。その勢いは、何と山間地域に迫るものだ。
立ち並ぶ高層住宅では子供の笑い声は聞こえなくなり、かつて賑わった商店街も「シャッター通り」と化した。国も後押ししたぴかぴかの「憧れ」のニュータウンで今、何が起きているのか。

「都市型限界集落」はなぜ生まれたのか。
それは、一言で言えば「ニュータウン」、「郊外化」、「平成の大合併」など「国策」として進められた一連の町づくり政策が原因で”限界集落化“が進行してしまったためだ。
「郊外化」で町一番のお屋敷町に子供がいなくなり、独自の町づくりに邁進していたところが、「平成の大合併」で一気に勢いをなくす。

限界集落は今や農山村だけの問題ではない。
山からも押し寄せ、都市からも生まれ、全国のどの町にも忍び寄ってきている深刻な事態なのだ。
 
特集では、町づくりに本当に必要なものは何かを徹底検証し、国策を越え、国に先駆けた独自の試みを実践した例も紹介する。

超高齢化社会の到来が目前に迫る中、生き残るための町づくりを探る。


北九州市みたいな政令指定都市の人は、『限界集落』と聞いてもどこか遠くの中山間地域の過疎の村だけの話だろうと他人事のように思われるかもしれませんが、都市の中にも限界集落は生まれつつあるんですよ。まったく他人事の話ではないんですね。北九州市民ももう少し危機感を持って、この「都市型限界集落」問題を認識して頂きたいところです。

本来であれば、現在進行している北九州市中心市街地活性化基本計画策定委員会においても、この構造的問題について議論されてしかるべきところなのですが、議事録を読む限りでは全くと言ってよいほど触れられていませんね。
本日午後「第2回 北九州市中心市街地活性化基本計画策定委員会」が開催されると思うのですが(私は自分の大学の講義があるため、傍聴することが出来ませんが…)、根本的な北九州市の将来の都市構造をどうするかというところまできっちりと議論して頂きたいところであります。


番組の最後では、先進事例として富山市の「公共交通を軸としたまちづくり」の事例があげられていました。富山市の場合、森市長のリーダーシップと、市長自らが市民へ訴えかけて回ったことが成功の肝です。
結局「市長(首長)のやる気次第」というのが番組のまとめですね。


◆富山市中心市街地活性化基本計画
http://www7.city.toyama.toyama.jp/policy/plan/shigai/index.html

◆富山市中心市街地活性化協議会
http://www.tmo-toyama.com/torikumi/cyuusin2/index.html

◆富山ライトレール株式会社
http://www.t-lr.co.jp/

◆森市長のタウンミーティング
http://www7.city.toyama.toyama.jp/mayor/townmeeting/index.html


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「別府ゆめタウン」のオープン。大型SC出店は既存中心市街地に恩恵を与えるのか? [中心市街地のこと]

本日11月29日は「別府ゆめタウン」のオープン日ですね。

◆別府ゆめタウン
http://www.izumi.co.jp/youmetown/beppu/index.html

私は別府の街についてはあまり詳しくないのですが下記の地図で見るとJR別府駅とゆめタウン別府との距離は凡そ800mくらいの至近距離であり、その間に既存の商店街やトキハなどの中心市街地ゾーンが挟まっている構造のように見えますね。



楠港跡の市有地への「ゆめタウン」誘致に関しては、市民や商工会議所も推進派と反対派に真っ二つに分かれ市長の辞職・再選の事態にまで発展したことなどはメディア記事などで見聞していましたが、紆余曲折を経てついに開業に至ったと言うわけですね。

◆楠港埋立地への「ゆめタウン別府」誘致について (別府市役所ホームページ)
http://www.city.beppu.oita.jp/03gyosei/01seikatu/06kigyo/yume_town/index.html

さて、論点は色々あると思うのですが、最も注目すべきは「実際にゆめタウン別府と既存中心市街地の回遊が生じ、既存中心市街地(商店街など)に恩恵を与えるのかどうか。」 ということではないでしょうか。 

北九州市においても(具体的にどこの中心市街地かは敢えて書きませんが)中心市街地のエリア内に大型SCの進出の話が取沙汰されている中心市街地がありますよね。JRの駅から大型SCまでの距離が約800mで、間に既存中心市街地ゾーンが挟まっているという構造もほとんど同じですし。この別府のケースは参考事例としてウォッチング&研究分析した方がよろしいのではないでしょうか。

◆別府市中心市街地活性化協議会
http://www.beppu-kasseika.jp/


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「中心市街地問題」と「農業問題」、どっちも悩ましい~~ [中心市街地のこと]

私は毎週水曜日に福岡県立農業高校専攻科というところで「経済学」を教えていたりする関係もあって、「中心市街地問題」だけでなく、日本の「農業問題」についても常々憂慮しております。

(↓今日の福農の実習田の風景。すっかり秋らしくなりました。)



先週はNHKにおいて、日本の農業、特にコメ問題が特集番組として何度も取り上げられていました。

◆NHKスペシャル ライスショック あなたの主食は誰が作る 第1回 世界がコシヒカリを作り始めた
http://www.nhk.or.jp/special/onair/071014.html

◆NHKスペシャル ライスショック あなたの主食は誰が作る 第2回 危機に立つコメ産地
http://www.nhk.or.jp/special/onair/071015.html

◆日本のこれから 「食」
http://www.nhk.or.jp/korekara/

それにしても、「中心市街地問題」と「農業問題」の2つの問題を比べてみると、その原因においても、問題に対する国の政策対応においても、非常に似通っているんですよね。

まず原因については、どちらも

●人口減少(少子高齢化)
●グローバル化により海外から安い商品が入ってきて量販店に並んでいる。
●生活スタイルの変化により「商店街で買わなくなった」或いは「コメを食べなくなった」。
●農業者、商店主の高齢化

という点で共通しています。

国の政策対応についても、

●農業においては、細切れの農地を20ha以上に集約して大型耕作機械を導入して集落営農(http://www.maff.go.jp/ninaite/index.htmlを行いなさい。中心市街地においては、小規模店が集まった商店街では競争力が無いので「市街地整備(市街地再開発や区画整理事業)」を行って大型化しなさい。

●農業においては「農業経営改善計画」を、中心市街地においては中心市街地活性化基本計画を作りなさい。

●上記の計画を策定した中から、農業においては「認定農業者」「特定農業法人」「特定農業団体」を、中心市街地においては「認定中心市街地」を定め…

●認定された「認定農業者」「認定中心市街地」にだけ国は重点的に支援します。。。。いわゆる選択と集中」というやつですね。

 

現実的に実行しようとすると第一ステップの「土地の集約化」というところでまず躓く、という点でも両者は似通っていて、「NHKスペシャル ライスショック 第2回 危機に立つコメ産地」の番組で描かれていました。何軒かの農家が所有している農地を一つに集約化出来るかどうか調べてみると、間に挟まっている家やお墓をどこかに移動させなければならないが、そんなこと出来る訳がない。
広々とした農村地帯でさえ土地をいじるのは大変なわけですから、中心市街地においては土地がもっと細切れに分かれていて権利関係も錯綜しますから、そうそう簡単に市街地整備なんか出来るわけが無いですよね。


さらに言えば、「農業問題」と「中心市街地問題」は全く無関係ではなく、中心市街地を疲弊させた要因の一つとしてよく槍玉に挙げられる「郊外大型ショッピングセンター(SC)」ですが、郊外SCの多くが農地を転用したところに作られているんですね。

街元気プロジェクト」という経済産業省が作ったWEBサイトに「入門講座 コンパクトなまちづくり」というコーナーがあります(トップページの右の方です…)。

◆街元気プロジェクト
http://www.machigenki.jp/

この中で、農地が転用されてショッピングセンターに変わっていく経緯とロジックが説明されています。ここのデータによると、農業の土地生産性に比べて大型ショッピングセンターに賃借した場合の土地の賃料はなんと50倍にもなるそうです!
このような現実がある以上、農業を辞めて、ショッピングセンターに土地貸しする地主が現れるのも無理からぬことですよねえ……。


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中心市街地活性化のブルース [中心市街地のこと]

(犬井ヒロシ調で…………)



       「中心市街地活性化のブルース」

活性化のブルース♪ 活性化のブルース♪ 聞いてくれ~♪

商店主が、役所から中心市街地活性化の事業案を考えろと言われた時の話やけど♪

手元に100万円の資金があったとして♪ 

それを自分のお店の改装費や商品仕入れの魅力アップに使って売上を上げようとするのかどうか♪

それともぉ♪

商店主達で集まって100万円を出し合い、アーケードやカラー舗装や共同イベントをやって歩行者通行量を増やそうとするのかは♪

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

自由だぁ~っ!!


活性化 is freedom♪

活性化 is freedom♪ 一緒に~~!!

活性化 is freedom♪ もっとーっ!!

活性化 is freedom♪ サンキュー!!

でもぉ、通行量が増えるばっかりで、お店の売上が上がらなかったら、そのうちお店が倒産してしまうで♪

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

サンキュー!!




……はぁ~~~、日曜日に仕事していると、ついついこんなくだらないネタ考えてしまって結局仕事進まないんですよね~~


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熊本市 ~メディアを活用したまちづくり活動の盛り上げ~ [中心市街地のこと]

先週水曜日に続き、今週も熊本大学にて出張講義。。。

今回は、北九州TMOが取り組んできた中心市街地活性化活動の紹介。紹介する事業は、同じ大学生の取組み事例ということでこくらハローズ事業の話と、今回の熊本大学のプロジェクトの目的がWebTVを活用した情報発信ということなので情報発信事業の参考にということでインフォメーション事業の2つに絞りました。

ちなみに熊本市の中心市街地活性化事業は着々と進んでいます。下記の「くまもと まちひと チャンネル」は、8月に経済産業省の「平成19年度戦略的中心市街地商業等活性化支援事業費補助金」の採択を受け、10月5日にWebサイトが立ち上がっています。

■くまもと まちひと チャンネル
http://www.machihito.tv/

■くまもと まちひと チャンネル サイトプロフィール
http://www.machihito.tv/profile.html

企画も面白いですし、Webサイトのデザインも洗練されているし、学生や市民など色んな人が事業に参画しているというところが良いですねえ。

翻って、現在北九州市の小倉・黒崎において策定が進んでいる「中心市街地活性化基本計画」ですが、まだ策定の途中段階とは言え、なんか再開発とか道路とかハードに関連する事業案ばっかし多くて、メディアとかプロモーションとかIT関連とかのソフト事業が無いような気がするんですよね~。
北九州市にだって素材が無いわけではなくって、「メディア道場」とか「北九州フィルムコミッション」とか「北九州市集客交流計画(にぎわいづくりプラン)」とかの活動がせっかくあるのに、それぞれバラバラで中心市街地活性化の動きと連動していないんですよね~~。勿体無い。。。。


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米国のタウンセンター開発による都市再生の事例 [中心市街地のこと]

私の個人的なイメージとしては、黒崎地区の中心市街地活性化の方向性としては、小倉都心のように超広域商圏を狙おうとするのではなく、今後日本においてもその概念が普及されてくると言われている「ライフスタイルセンター(LSC)」ないしは「タウンセンター」的な方向が良いのではないかと思っています。

米国においては既に200ヶ所以上のライフスタイルセンターが開発されていて今後のSC開発のほとんどがライフスタイルセンタータイプらしいのですが、日本においてはまだ「これがライフスタイルセンターだ!」と呼べるような決定版的な事例がないため、ライフスタイルセンターとは何かということを説明しにくいのですが、簡略化して言えば「オープンエアモールを基本とした“散策ができる”街づくり型SC」 「“そこに住む住民”のための機能がコンパクトに集約」ということでしょうか。

まあ「百聞は一見にしかず」と言いますから、米国のタウンセンターの成功事例と言われているフロリダ「シティ・プレイス(CityPlace)」のホームページ(http://www.cityplace.com/index.asp)から写真をパクってきましょう。

















 




問題はこのような都市再生・地域再生を行うには何が必要か、誰が何を行わなければならないか、ということになるわけですが、これについては日本政策投資銀行が下記のようなレポートをまとめています。

◆米国都市再生・地域再生におけるRFP方式の動向
http://www.dbj.go.jp/syutoken/report/report/pdf/DBJMT0512.pdf

このレポートを読む限りでは、自治体の「都市経営」能力、特にグラハム元市長の政治的リーダーシップがキーファクターであるようです。


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安倍首相が辞任表明 ~中心市街地活性化問題はいずこへ~ [中心市街地のこと]

安倍首相が辞任ですかぁ……、ああ、そうですかぁ……

◆安倍首相が辞任表明、テロ対策法案など局面打開に必要と判断
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070912-00000476-reu-bus_all


[東京 12日 ロイター] 安倍晋三首相は12日午後、首相官邸で緊急会見し、辞任すると表明した。その理由について、テロ対策特別措置法の継続に野党が強い反対をしている中で、新たな首相の下でテロとの戦いを目指すべきだとし、自らけじめを付けることで、局面の打開が必要と判断したと述べた。
 安倍首相は会見の冒頭で「首相の職を辞するべきだと決意した」と語った。また、辞任する決意をした理由に関連して「新たな首相の下で、テロとの戦いを目指すべきと判断した」と説明。さらに小沢一郎民主党代表との党首会談を実質的に断られ、大変に残念だとし「私が首相であることで、野党との話し合いが難しい状況になっている」と語った。
 後任の自民党総裁選出や、国会での首相指名など政治的な手続きの行方を問われ、安倍首相は「政治空白を生まないよう早く次の総裁を決めてもらいたいと党幹部に指示した」と述べた。
 安倍首相は、シドニーで前週末に行われたアジア太平洋経済閣僚会議(APEC)の首脳会議に出席し、終了後の記者会見で、インド洋上の海上自衛隊の給油継続に向け、「職を賭して」対応すると表明。週明け10日の衆参本会議で、所信表明演説をしたばかりだった。
 野党側はきょう12日午後から衆院本会議で代表質問をする予定だったが、その直前に辞任を自民党幹部に伝えるという異例な事態となっていた。

 

まあ、どうでもいいんですけどね……

………などと門外漢をきめこんでいる場合でもなくって……

中心市街地活性化関係者も今一度思い出して頂きたいのですが、「中心市街地の活性化に関する法律」第59条に


(中心市街地活性化本部長)
第五十九条 本部の長は、中心市街地活性化本部長(以下「本部長」という。)とし、内閣総理大臣をもって充てる。



と書かれてありますように、中心市街地活性化本部の本部長って「内閣総理大臣」なんですよね。


はっきり言って、約1年半前に「まちづくり三法」が改正されるという話が具体的に取沙汰されるようになって以来、「まちづくり」や「中心市街地活性化」の現場は混乱させられっ放しなんですよね。

地道に活動していたTMOは白紙化されて、突然梯子を外されるし……

……とか書き始めると長くなるので、他人のブログですが下記(↓)をご参照下さい。言いたいことがほとんど書かれてあります…

◆まちづくり3法改正と地域格差
http://downtown.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_7b62.html


「テロ対策特別措置法」ひとつが自分の思うままにならないからと言ってその他の数多の職責まで放棄されたんじゃ、現場で中心市街地問題に苦労して地道に取り組んでいる方々は浮かばれませんわな。

次の中心市街地活性化本部長(内閣総理大臣)には、もう少し真摯に中心市街地活性化問題に取り組んで頂きたいものです。


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医療施設と中心市街地 ~個人的体験から考える~ [中心市街地のこと]

7月31日(火)の夜21:30くらい自宅でパソコンに向かっていたところ、急に左腹部に激痛が走りましたっ!!! 
立っても座っても横になっても痛みは治まらず、まさに七転八倒の痛さでした(翌日の病院検査で尿管結石だろうと言うことになったわけですが、この時点では当然まだ原因不明)。
救急車を呼ぼうかとも考えたのですがなるべくなら税金は使わない方がいいし取り合えず歩けないこともなかったので、脂汗を流しながらインターネットで福岡市急患診療センターを探し当てタクシーで駆け込みました。

◆福岡市急患診療センター
http://www.city.fukuoka.med.or.jp/kyukan/

3時間点滴を打ってもらっても全く痛みはおさまらず、更に強力な痛み止めの注射を打ってもらってなんとか家に帰って寝ることが出来ました。が、翌朝7時に起きてみると、またまた激痛が…。9時までの2時間のた打ち回ってなんとか時間をやり過ごし、大名にあるかかりつけの内科医院へ。そこでまた点滴を打ってもらって痛みが治まりかけたと思ったらまた突然激痛が襲ってきて、手に負えないということで薬院にあるもっと大きな病院にタクシーで移動…。エコー検査やら、レントゲン検査やら、大腸検査や、MRI検査やらの結果、尿管結石だろうと言うことになりました(最終的に結石が出てきたのを見ていないので、100%断定は出来ないのですが…)。


さて、今回の体験中、中心市街地医療施設問題のことを考えてみたのですが…。(なにもこんな切迫した状況の時まで中心市街地問題を考えなくてもいいような気もするのですが……)
改正まちづくり三法においては、従来の「商業」だけではなくて、「医療」や「福祉」などの「都市福利施設」も合わせて考えなければなりませんからね。そして、改正まちづくり三法のコンセプトの一つは「中心市街地に都市機能をコンパクトに集約化する」ということです。

まず思ったのは、やはり大都市の中心市街地は、医療施設が整っていていざと言うときに便利だなということ。私が住んでいるのは、福岡市中央区舞鶴という福岡市のど真ん中なのですが、恐らく車で15分圏内に相当の数の医療施設が集中していると思います。今回まず最初に行った「福岡市急患診療センター」が百道という近いところにあるので取り合えず夜間の緊急時でもなんとかなります。また、かかりつけに適した小さい病院は無数にありますし、MRI検査まで行える総合大病院も近所に何軒かあります。
これが、最近「医療格差」や「医療崩壊」現象がよく指摘される地方都市だと夜間緊急医療や総合病院やお産は隣の市まで車に乗っていかないといけないというところもあるように聞きますし、郊外居住者の場合もここまで医療施設が高密度に集中しているところは少ないと思います。


一方で、街なかにあまりにも都市機能が集中していることの弊害も感じました。
最初に痛みが生じた7月31日(火)夜21:30というと、福岡Yahoo!Japanドームで「福岡ソフトバンクホークス × オリックス」の試合が終わった直後でありまして、ドーム周辺は帰りの車で大渋滞です。ドームは、私の自宅の舞鶴と、百道の「福岡市急患診療センター」との間にありますので、途中タクシーが進まなくて大変でした。こちらは、タクシーの中でほとんど激痛で死にかけているというのに…
ヤフードームと急患診療センターとをこんな近くにレイアウトして良いものだろうかと思いますよね。

まあそれでも野球の試合だったから不幸中の幸いと言えなくもなくて、これがもし翌日8月1日(水)だったら舞鶴と百道の中間地点にある大濠公園で「西日本大濠花火大会」が開催されていましたので、タクシーどころか救急車でもどうなっていたかわからなかったでしょうね。

医療施設と、他の「集客施設」や「イベント」とは機能的に相容れない部分もありますから、慎重に検討することが重要ですね。

 


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鹿児島で明治維新に思いを巡らす [中心市街地のこと]

TMOとは別件の自分の会社の仕事で鹿児島市にやって来ました。仕事そのものは明日なので、本日は市内観光…。加治屋町にある「維新ふるさと館」へ。この加治屋町というところは、西郷隆盛大久保利通など明治維新に活躍した英傑を多数輩出した町なのです。

◆維新ふるさと館
http://www.ishinfurusatokan.info/

丁度、最近、KBC「九州街道物語」で西南戦争・田原坂を扱っていたり、7月11日発売の小林よしのり著「新ゴーマニズム宣言SPECIAL 平成攘夷論」で明治維新の話も出てきたり、雑誌「財界九州」の九州再発見コーナーでも西南戦争を扱っていたりと、明治維新~西南戦争ネタに触れる機会が多かったせいか、なかなか興味深く見学することが出来ました。

新ゴーマニズム宣言SPECIAL 平成攘夷論

新ゴーマニズム宣言SPECIAL 平成攘夷論

  • 作者: 小林 よしのり
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2007/07/11
  • メディア: 単行本


やっぱり、鹿児島に来ると維新の血が騒ぎますねえ~~。

小倉の商店街でも徐々に維新の萌芽が見られるようになってきましたしね。(↓)

◆まちづくり三法勉強会準備会
http://blogs.yahoo.co.jp/kakehashi0333/48298209.html

明治維新をリードした薩摩藩も、西郷隆盛のような英雄の活躍ももちろんすごかったわけですが、それだけではなく島津藩の「郷中教育」や「集成館事業」などの長年にわたる地道な人材育成や産業育成の取り組みがあったればこそ明治維新期にあれだけの活躍が出来たわけです。小倉の中心市街地活性化も、やはりまずは地道な人材育成からですかねえ。

もっとも、歴史的に見ると小倉藩15万石の場合幕末期には徳川幕府の「九州探題」として尊王倒幕の長州藩と軋轢を生じ「小倉戦争」を起こした藩ですし、北九州市全体でも官営八幡製鉄所に象徴されるようにどちらかというと体制寄りの藩ですので、薩摩藩や長州藩・佐賀藩に比べると維新(改革)を起こすのが難しい土地柄かもしれませんね。

◆「維新回天の道 小倉戦争」 (九州街道物語)
http://www.kbc.co.jp/tv/kaido/housou/0706.html

しかし、時代の変化は益々スピードを増しており、中心市街地活性化も待ったなしの状況でありますので、北九州市民の「草莽崛起」を期待したいところであります。


さて、鹿児島市の繁華街である「天文館」の方に歩いて行ってみると、「祇園祭(おぎおんさ)」の真っ最中で、目抜き通りは歩行者天国となっていて車も市電もストップしていました。本日は丁度小倉でも「小倉祇園太鼓」が行われているわけですが、やっぱり日本人はお祭りが好きですねえ~。

 


天文館のアーケードでは至るところに「We Love 天文館」の垂れ幕が下がっていました。

「We Love 天文館協議会」とは、天文館地区11商店街が加盟する中央地区商店街振興組合連合会、天文館南部の各通り会のほか、山形屋や三越鹿児島店、タカプラの大型店舗、市社交業組合、天文館ホテル協議会、町内会など13団体から構成される横断的な協議会で6月8日に発足したとあります。

◆We Love 天文館協議会
http://welovetenmonkan.blog108.fc2.com/

国の法定中心市街地活性化協議会とは別に民間からこのような動きが出てくるところがさすが維新の町・鹿児島だなあと感心させられるのですが、反面、5月31日に設立された「鹿児島市中心市街地活性化協議会」との関係はどうなるんだろうという素朴な疑問も思うわけです。

◆鹿児島市中心市街地活性化協議会
http://www.kagoshima-cci.or.jp/chu-katsu/meibo.pdf

「鹿児島市中心市街地活性化協議会」の方は、天文館エリアだけではなく、鹿児島中央駅周辺エリアまで対象区域が含まれていますし協議会メンバーにも関係者が入っているようです。2つの協議会をどのようにして運営していくのか、興味深いところです。


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各地の「中心市街地活性化基本計画」を読む ~区域面積~ [中心市街地のこと]

昨日の「基本方針」に続いて、各地の中心市街地活性化基本計画の「区域面積」を整理してみましょう。


当初流れていた噂では区域面積の目安は100ha~150haくらいかとも聞いていたのですが、概ねその範囲に収まってはいるものの、富山市の約436ha、金沢市の約860ha、熊本市の約415haという大きさが目立ちますねえ。噂はあくまでも噂に過ぎなかったようです。
13都市の中でもっとも面積の小さい久慈市の41.4haと最大面積の金沢市の約860haとではなんと20倍の開きがあることになりますねえ。


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