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WEB2.0について(続き) [タウンマネジメント概論]

以前、4月28日の当ブログ欄において「WEB2.0」について軽く言及しました。

■北九州タウンマネージャー日記(4月28日)
http://blog.so-net.ne.jp/kitakyushu/2006-04-28-1

まちづくり関連ブログで有名な木下さんのブログでも、「まちづくり活動や委員会の情報公開-ブログなどWEB2.0を活用した情報公開・収集-」とタイトルで「WEB2.0」のことが書かれてあります。

http://blog.revitalization.jp/?day=20060517

実際、まちづくり活動において何が難しいかと言って、TMOやまちづくり会社が行っている活動状況を関係者や市民に情報発信したり、逆に大勢の人の意見を収集したりすることが大変です。
特に、北九州市のような政令指定都市クラスの大都市になればなるほど、その労力は等比級数的に膨らんでいくわけです。

もちろんイベントの後の懇親会飲み会などの顔と顔を会わせるマンツーマンコミュニケーションが大事なことは言うまでもありませんが、それと並行して「WEB2.0」のようなツールも上手く活用していくことによって更に多くの市民にまちづくり活動に参加してもらうことが出来るのではないかと思われます。

ただ、まだ現在は世の中が「WEB1.0」「WEB1.5」から「WEB2.0」へと進化・移行していく過渡期段階にありますので、いざ 「WEB2.0って何?」 と問われてみると、「これがWEB2.0です」と明快に回答できるわけでもありません。

「WEB2.0」らしいものの形態の一つに 「はてな」のサービスがあります。

■はてな
http://www.hatena.ne.jp/

この「はてな」を使って「こくらハローズ活動日記」を作ってみたのが下記↓です。

■こくらハローズ活動日記 (はてなバージョン)
http://d.hatena.ne.jp/kokurahellos/20060507

もともと作っていたハローズ日記は、「楽天ブログ」を使っています。↓

■こくらハローズ活動日記 (楽天バージョン)
http://plaza.rakuten.co.jp/kokura/diary/200605070000/


ちょっと見ただけでは違いが分かりにくいかもしれませんが、「はてな」バージョンの方は、ところどころ単語の下に線が引かれてありますね。これは、私が一つ一つ線を引っ張っているわけではなくて、「はてな」が自動的にリンクを張ってくれるわけです。そして、そのリンクによって、それぞれの単語の「キーワード辞典」へ飛ぶことが出来ます。例えば、「小倉」や「井筒屋」のところをクリックしてみて下さい。

■小倉
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%be%ae%c1%d2

■井筒屋
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%b0%e6%c5%fb%b2%b0

このキーワード辞典の中身は、「はてな」の会社が書き込んでいるわけでもありませんし、「広辞苑」や「大辞林」のように偉い国語学者が編纂しているわけでもありません。
一般のインターネットユーザーが誰でも自由に書き込むことができるわけです(ある程度、はてなを利用した実績が必要ではありますが)。

このような「辞典」みたいなものを、不特定多数の人々がよってたかって作り上げていく、というところが「WEB2.0」的なスタイルだと私は思います。
同じようなサービスには「ウィキペディア」などがあります。

■ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8


ブログ中の単語(キーワード)から、「はてなキーワード」や「ウィキペディア」
などの辞典に飛んで、そこからまた他のサイトに繋がっていくというようなネットワークが無限に繋がっていく可能性があります。

昔は、情報を収集したり発信したりすることが出来るのは、一部の権力者や行政やメディアなどに限られていて、一般市民がそのような行為を行うのは事実上不可能でした。しかし、今では「WEB2.0」のツールを活用することによって、一般市民でも情報を収集・発信したり、辞書を製作する(すなわち言葉の定義を決めることが出来る)ことが出来るようになりました。
これは、従来の組織のあり方民主主義のあり方を根本的に変革させる可能性を秘めているということでもあります。

以前も書きましたように、「こくらタウンナビ」はまだ「WEB1.0」的な発想で制作してあります。

■こくらタウンナビ
http://www.kokura-townnavi.com/

私の希望としては、早く「WEB2.0」的なスタイルで、小倉の商業者や事業者や市民が楽しみながら寄って集って一つの制作物(作品)を作り上げていくという感じに持っていきたいんですけどねえ。そのためには、まず関係者のITリテラシーの底上げが必要ですね。


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コメント 1

きのした

トラックバック有り難うございました。

確かに関係者のITリテラシーを含め、地域活性化などに関わる人たちの全般的なリテラシーが中々向上しないのも問題ですよね。
by きのした (2006-05-19 13:39) 

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