大型SC計画 熊本市が開発不許可 イオン側は反発 [中心市街地のこと]
イオンモールが熊本市佐土原に計画している大型ショッピングセンター(SC)について、熊本市は十日、「計画的なまちづくりを進める上で支障がある」として開発を不許可にすると発表しました。
■大型SC計画 熊本市が開発不許可 イオン側は反発 (熊本日日新聞)
http://kumanichi.com/news/local/index.cfm?id=20060511200001&cid=main
なかなか思い切った対応ですねえ。
熊本の場合、もともと「熊本県」が平成17年12月に「大型店の立地に関するガイドライン」というものを定めて、大型店の出店にあたっては「地域貢献計画書」を策定して地域住民と協議しなければならないという施策を行っていました。
■大型店の立地に関するガイドライン
http://www.pref.kumamoto.jp/sec_img/0040/200618213942019.pdf
今回のイオンモールの佐土原案件についても、イオンモール側は「特定大型店出店計画書」を県に提出していました。
■特定大型店出店計画書
http://www.pref.kumamoto.jp/sec_img/0040/200605174838029.pdf
今回、「熊本市」からもダメ出しをくらってしまったわけですね。
ここ最近、福島県や熊本県などのように、地方自治体レベルでの事実上の大型店規制施策が相次いでいますね。それが、本当に一般市民や生活者にとっての生活向上に繋がるのならいいんですけど……どんなもんでしょうねえ。。。
記憶があいまいで申しわけありませんが、熊本市はこの三年程度の郊外型大型店の出店で、のべ売り場面積がほぼ二倍になったと聞きました。これでは中心市街地の疲弊は避けられないというべきですね。というより、中心市街地マスタープランの提出ラッシュが5~6年ほど前だったことを考えると、この三年程度、手を打てなかったことが残念だったということかな。
郊外型大型店を是認するか否かで受け止め方は大いに異なると思いますが、いずれにせよ地域社会の構成員のめいめいがもっと「わがまち」を考えることが必要なんじゃないのかなぁ。
by りゅうさま (2006-06-02 22:18)