「中心市街地活性化協議会」が行う「事業」 [中心市街地活性化協議会]
巷の噂レベルの話ですが、全国の中心市街地活性化協議会の中で上手く活動出来ているという事例をなかなか聞くことが出来ません。「上手く活動している」と言われている事例も、 「中心市街地活性化協議会」 という任意団体が活動している、というよりも、協議会の設置者である「商工会議所」ないしは「第3セクターまちづくり会社」が活動しているという事例だったりします。
「中心市街地活性化基本計画」に、 「中心市街地活性化協議会」 自らが 「事業実施主体」 として行う「事業」を掲載している事例をピックアップしてみます。
(認定の新しい順に)
■山鹿市 (熊本県)
■松山市 (愛媛県)
★新たなまちづくりに向けた、まちづくり初動期支援事業
中心市街地活性化協議会において、低未利用地調査や適地調査、地権者アンケート、地区更新モデル調査等を実施し、住民への説明会やシンポジウム等の開催により、まちづくりへの啓発を行う。
また、旧中心市街地活性化基本計画に位置づけられている地域等においては、講師派遣等のまちづくり勉強会の支援を行う。
更に、市民に対しては、まちなか居住の魅力をフォーラム等の開催により広く情報発信し居住促進を図る。
★官民共同によるテナントリーシング事業
消費者ニーズに迅速かつ積極的に対応するために、まちなか暮らし・賑わい事業所等立地促進事業の下、松山市と、松山市中心市街地活性化協議会が共同でテナントリーシングの一環としてテナント誘致活動を行う。
■米子市 (鳥取県)
★まちなかサテライトキャンパス事業 (鳥取大学医学部、米子市との共同事業)
鳥取大学医学部との連携によりサテライトキャンパスを設置し、学生をまちなかへ誘引するとともに、複合集客施設として医学部の特性を活かした市民の健康相談等の事業をおこなう。生命・健康をテーマに多くの市民との交流を図り、中心市街地のにぎわい創出を実現するための事業を実施する。
★まちなかすまいるデータバンク
市場化されていない中古住宅情報を掘り起こし既存の不動産情報と一元的な情報データベースを構築することにより、住宅物件の供給とニーズ対応の強化、居住の推進を図る。
★中心市街地情報提供事業
中心市街地に関する空き店舗情報やイベント情報などの様々な情報を総合的に市民へ提供する事業
★中心市街地活性化協議会の運営
事務局及びタウンマネージャーの設置
★空き店舗情報発信事業
商店街の空き店舗の情報を収集し発信する事業
★にぎわいトライアングルゾーン構築事業
中心市街地活性化協議会がコーディネートし、小規模連鎖型の事業に関する調査研究や低未利用地を活用した事業の掘り起こしなどを進め、新たな事業を具体化させることにより、中心市街地のコアを形成する事業として位置付け。
★「四日市駐車場」複合開発事業の調査研究
現在平面利用している駐車場を活用し、駐車場と商業機能の複合施設の開発について調査研究する事業
★公共空間活用オープンカフェ事業の調査研究
市役所地下食堂スペースを屋外に拡張させ、オープンカフェを設置する事業の調査研究
■塩尻市 (長野県)
■甲府市 (山梨県)
■上越市(高田地区)
■長岡市 (新潟県)
■高崎市 (群馬県)
■大田原市 (栃木県)
★:空き店舗流動化対策事業
街なかの空き店舗に対し、貸し手と借り手のマッチングを図る事業
★街おこしイベント支援事業
伝統的な催しものを含め、朝市などの新しい賑わいの芽を支援育成する事業。
★空き店舗オープンシャッター推進事業
中心市街地の空き店舗の店舗利用の如何を問わず、シャッターを開けてもらう事業を展開する。
★まちづくりに関する調査・研究事業
魅力あるまちづくりを推進するため、地域代表者や商業及び関係団体の代表者で構成する研究会を立ち上げ、調査研究を進めていく事業
★Bブロック整備に係る調査研究事業
国道400号の拡幅事業に伴い、Bブロックにおける整備のあり方について、調査研究を行う事業
★Eブロック整備に係る調査研究事業
国道400号の拡幅事業に伴い、Eブロックにおける整備のあり方について、調査研究を行う事業
★Fブロック整備に係る調査研究事業
国道400号の拡幅事業に伴い、Fブロックにおける整備のあり方について、調査研究を行う事業
■山形市 (山形県)
■岩見沢市 (北海道)
■伊賀市 (三重県)
★街なか住宅供給促進会議
街なか居住に向けた勉強会及び計画づくり、事業の掘り起こしを行なう。
■飯田市 (長野県)
★市本庁舎への民間事業等の複合化事業
市役所本庁舎改築にあたり、市民が親しめる要素を持ち備えた複合化施設を目指す
★一店逸品運動推進・地域ブランド開発事業
独立行政法人中小企業基盤整備機構から専門家の派遣を受け、中心市街地活性化協会の運営並びに一店逸品運動の強化及び飯田独自ブランドの開発に対してアドバイスを受ける。
■八戸市 (青森県)
■別府市 (大分県)
★商業の活性化及び福祉のまちおこし調査研究事業
中心市街地の商業機能及び福祉機能の向上を図るなど、誰もが暮らしやすく訪れたくなる街にするための調査研究事業。
★商業活性化アドバイザー派遣事業
中小機構から専門家の派遣を受け、活性化に向けた事業計画を策定
■大分市 (大分県)
■諫早市 (長崎県)
■北九州市(黒崎地区)
★未利用地等を活用した民間住宅プロジェクト推進事業
都心居住及び土地の有効利用を推進する事業
★「井筒屋アネックス1」及びその周辺の拠点開発事業の立上げに関する調査検討事業
ふれあい通り中央に位置する「井筒屋アネックス1」及びその周辺の拠点開発事業の立上げに関して、地元関係者等による調査検討を行う。
■北九州市(小倉地区)
……ようやく北九州市にたどり着いたところで、疲れたので終了。。。。
結論としては、 「松山市」 「米子市」 「大田原市」 「飯田市」 などのように「中心市街地活性化協議会」自体が積極的に幾つかの事業主体となっているところもある一方で、まったく事業数が0の協議会もあり、という感じで、要するに中心市街地活性化法の改正以来「中心市街地活性化協議会」の役割というのが極めて曖昧なまま全国で百以上の協議会が設立されているということですね。
北九州市の場合なんか、同じ市内なのに、 「黒崎地区協議会」は『未利用地等を活用した民間住宅プロジェクト推進事業』 と 『「井筒屋アネックス1」及びその周辺の拠点開発事業の立上げに関する調査検討事業』と2つの事業があるのに、「小倉地区協議会」は事業が一つも掲載されていないという状態になっています。
しかも、小倉地区には事業推進役のタウンマネジャーが協議会に存在しているのに、黒崎地区にはタウンマネージャーが(現時点ではまだ)いないという、いわゆる「ねじれ現象」が生じているわけです。
議題求ム! [中心市街地活性化協議会]
協議会の議題がありません!
なにか協議会で取り上げて欲しい議題の案はありませんか?
■14:00~ 小倉地区中心市街地活性化協議会事務局と北九州市との打ち合わせ
協議会事務局としては来年1月末あたりに幹事会と協議会の開催を考えており、その議題の案についての事前協議でした。結果として、当初考えていた議題案が全て却下されてしまったので、協議会の議題が無くなってしまったというわけです。
議題案の一つは、 「都市計画の方向性について」 でした。
以前、10月14日の当日記 『商業・娯楽系の施設の立地に関する緩和』 (⇒ http://kitakyushu.blog.so-net.ne.jp/2008-10-14)で書きましたように、都市計画の大きな方向性が近々正式に決定しそうということで、これについて皆で勉強しようというわけです。
もう一つの議題案は、 「「北九州市中心市街地活性化基本計画(小倉地区)」の「数値目標」について」 でした。
当日記の12月3日~12月8日の記事 (⇒http://kitakyushu.blog.so-net.ne.jp/2008-12-08) に書きましたように、数値目標の平成21年度、平成22年度……など途中年度の目標についてまだ公けになっていませんし、何をどう頑張れば数値目標が達成されるのかという道筋についてもまだ協議会で説明されたことがありません。
何度も書いていますように、「数値目標」というのは今回の改正中活法においては最重要事項ですので、これについては協議会でもしっかり勉強しておいた方が良いのではないかと思うわけです。
平成19年度の「大規模商業施設の来店者数」や、平成20年度の「歩行者通行量」のフォローアップ調査の結果についても早く知りたいですしね。
いずれにしても、これらの議題案が却下されてしまいましたので、何か新しい議題案を考えなければなりません。
少なくとも、法律で定められている「特定民間中心市街地活性化事業計画」である「魚町銀天街ショッピングモール化事業」(⇒http://kitakyushu.blog.so-net.ne.jp/2008-10-03)については協議会で協議を行い議事録を作成して提出しなければなりませんので、協議会を開催しないわけにはいけません。でも、さすがにこの事業の協議だけで1時間とか2時間とかはかかりそうにないですからねえ…。なんか、他の議題を考えないと……。
いや~、困ったもんだ。。。。
第3回 エリアマネジメント計画策定専門部会 [中心市街地活性化協議会]
昨日12月12日(金)14:00より「第3回 エリアマネジメント計画策定専門部会」が開催されました。
この会議は「エリアマネジメント計画策定」と銘打っていますが、「計画」策定とは何をすることかというと、5W2Hを決めることだと思います。
5W2Hとは、
●When (いつ)
●Where (どこで)
●Who (誰が)
●Why (なぜ)
●What (何を)
●How (どのように)
●How much (いくらで)
ですね。
ここまで3回のエリアマネジメント専門部会において、ようやく「Where (どこで)」 、すなわちエリアの分割・設定の仕方まではある程度決まってきました。
しかし、その他の「Who(誰が)」 「When(いつ)」 「Why (なぜ)」 「What (何を)」 「How (どのように)」 「How much (いくらで)」についてはまだ話し合われていません。これから年度末までの約3ヶ月間でちゃんと決まるのか不安になってきました。。。
特に、 「Who(誰が)」 というのは重要です。いくらエリア毎の理想像を描いても、それを具体的に進める主体がはっきり決まっていなければ何事も絵に描いた餅になってしまいますからね。。。
「中心市街地活性化協議会」は個々の事業に対してどこまで関与するべきか [中心市街地活性化協議会]
昨日12月5日(金)は9:30~11:30まで2時間近く「北九州市小倉地区中心市街地活性化協議会 事務局」とのミーティング。2時間近く議論したものの、結局、議論は平行線のまま終了。。。
何についての議論かというと、 「中心市街地活性化協議会の役割とは?」 ……
それぞれの主張を簡単に書くと……
協議会事務局:『協議会は、個々の事業者や、個々の活性化事業に対する支援まで行うべきではない。』
↑
↓
私(タウンマネージャー) :『協議会は、個々の事業者や、個々の活性化事業に対しての支援まで行う必要がある。』
まあ、この議論は今に始まったわけではなく、今年4月の協議会新体制スタート時点から延々繰り返されている議論ではあるのですが。。。
特に時期的にそろそろ特定民間中心市街地活性化事業計画である「魚町銀天街ショッピングモール化事業」や、戦略補助金活用を予定している「チャレンジショップ事業」を煮詰めないといけない時期に差し掛かってきているわけですが、これらの事業に対して協議会がどこまで関与するかについての考え方の違いがいよいよ浮き彫りになってきたというところです。
例えば「魚町銀天街ショッピングモール化事業」について言えば、これまで私としては同事業の一部である「ジョイントアーケード計画」の会議に出席するとか、市街地経営研究機構を招聘してミーティングの場をセッティングしてあげるとかの支援(支援と呼べるほどの大層な支援も出来ていなくて申し訳ないくらいなのですが…)を行ってきているわけですが、 「協議会が個別の事業に対してそこまで関与してよいのか」 という意見が事務局から出ているというわけですね。
もちろん、下記(↓)の「中心市街地活性化協議会とは」に書かれてあるように、法律上義務付けられているのは「民間事業者が特定民間中心市街地活性化事業計画を作成する際の協議」を行うことまでであって、「事業に対して支援まで行え」とか、「特定民間中心市街地活性化事業計画以外の事業についてまで協議会で協議しろ」とまで法的に義務付けられているわけではないので、こちらとしても強制は出来ないのですが。。。
◆中心市街地活性化協議会とは
http://machi.smrj.go.jp/about/index.html
協議会が個々の事業に関与しないとなると困るのはタウンマネージャーでして、ものすごく暇になってしまいますからねえ。なんせ、やる仕事は、協議会(年2回くらい)と幹事会(ふた月に1回くらい)と専門部会に出席して喋ることくらいになってしまいますからね~。
幹事会やら、セミナーやら、ミーティングやら、懇親会やら… [中心市街地活性化協議会]
11月21日(金)の一日の様子。。。
◆10:00~12:00 本日のセミナー講師の木下さんを北九州空港まで迎えに行く。
◆12:00~13:00 昼食(at/ステーションホテル小倉)
◆13:00~13:30 木下さんを小倉のまちなかにご案内。ステーションホテル小倉⇒魚町商店街⇒旦過市場⇒ホテルクラウンパレス小倉
◆14:00~15:10 第3回幹事会 (at/ホテルクラウンパレス小倉)
◆15:20~16:40 セミナー 「明日から始める中心市街地の経営」~店舗経営・不動産経営を改善し、自主財源を生み出す~ (at/ホテルクラウンパレス小倉)
(参照)http://kitakyushu.blog.so-net.ne.jp/2008-11-17
◆17:00~18:10 木下さんと今後の進め方についてミーティング。(協議会事務局、商工会議所、まちづくり応援団、北九州市)(at/商工会議所)
◆18:30~19:40 木下さんと今後の進め方についてミーティング。(魚町商店街、協議会事務局)(at/魚町商店街振興組合事務所)
◆19:50~22:20 懇親会
◆22:30~ 懇親会2次会
ふえ~っ、一日のスケジュールをダイジェストで並べただけでも盛り沢山ですねぇ。。。
この中から特に幹事会について、私が発言した部分に関して記述しておきます。
【協議事項】
(1)平成21年度協議会に係る事業計画・予算(案)
来年度の事業計画の中に、『「まちづくり会社」に関する研究・検討』という項目を入れておるのですが、それについての説明をさせて頂きました。
「研究・検討」とは言っても、特に新たに細かい調査作業をしましょうというわけではありません。
既に経済産業省の「中心商店街再生研究会」で全国のまちづくり会社の事例整理は行われていますし、まちづくり会社の「特別認定制度」の施策なども打ち出されているところですので、小倉都心としてこのような流れに対してどのように対応するのかという経営判断をしましょうというわけです。
◆久しぶりに「中心商店街再生研究会」の研究… (2008年11月6日の日記)
http://kitakyushu.blog.so-net.ne.jp/2008-11-06
恐らく幹事会の場での説明だけでは私が何を言わんとしていたか分からなかったかもしれませんが、その後の木下さんのセミナーの内容と合わせて考えて頂ければ、私の発言の真意も分かって頂けたのではないかと思います。
【報告事項】
(1)北九州市中心市街地活性化基本計画(小倉地区)記載事業の進捗状況について
北九州市の方から、 「北九州市中心市街地活性化基本計画(小倉地区)」掲載77事業についての平成20年9月末時点での進捗状況表の報告がありました。進捗度について 「A:事業着手」 「B:計画中・検討中」 「C:未着手」 の3段階に分けられているのですが、77事業のうち「A:事業着手」が62事業、「B:計画中・検討中」が14事業、「C:未着手」が1事業という内訳でした。
私の指摘としては、62もの数の事業が「A:事業着手」という扱いで十把一絡げでは意味が無いのでは、ということです。少なくとも、
(例えば、商業施設の開発で言えば)
A-1.着手・着工しているけれども、まだ竣工・開業していない事業
A-2.着手・着工し、既に竣工・開業している事業
くらいの分類はしましょう、ということです。
改正中活法においては、事業を実施することが最終目的ではなく、その事業を行った結果、数値目標が達成されることが最終的な目標です。
「A-1.着手・着工しているけれども、まだ竣工・開業していない事業」については、当然まだ数値目標には影響を与えなくても構わないのですが、「A-2.着手・着工し、既に竣工・開業している事業」については数値目標に対して何らかの効果が発現していてしかるべきであります。
62もの数の事業が「A:事業着手」していますと言って喜んでいる場合ではなくって、62もの数の事業が「A:事業着手」しているというのに数値目標が一向に改善していなかったらどうしよう、と逆に心配しなければいけないはずなのです。
例えば、小倉の数値目標の一つに、現在の商業集積エリアの歩行者通行量146,958人/日を5年後には177,000人/日まで約20.4%アップさせましょうというのがあります。これを達成するために77の中活事業を行うわけですが、特に影響の大きい「大規模集客核整備」は下記の5事業です。
この中で例えば「小倉記念病院新築移転事業(小倉駅北口周辺)」の場合、
●小倉記念病院自体には1,100人/日の人が来院する予定です。
↓
●そのうち65%の人が商業集積エリアに立寄ります。
↓
●そのうち歩行者通行量調査地点のある地区への回遊率は2.2箇所/人です。
↓
●結果、小倉記念病院が出来ることにより、小倉都心地区の歩行者通行量は3,150人/日増加します。
というロジックに基づき、基本計画は策定されているわけです。
つまり、「小倉記念病院新築移転事業」が予定通り進捗して完成するだけではなく、その結果小倉都心地区の歩行者通行量が3,150人/日増加しなければならないわけです。で、そこまでチェックするためには、事業進捗レベルの分類の仕方をもう少し細分化する必要があるのではないでしょうか、というわけです。
【報告事項】
(2)小倉記念病院新築移転事業について
事業概要について、事業実施主体から説明して頂きました。
私の方からは、上(↑)でも書いたように、「医療」と「商業」との連携については、改正まちづくり三法および「北九州市中心市街地活性化基本計画(小倉地区)」においても重要なポイントですが、何か具体的に医商連携の方策は考えていらっしゃいますか、との質問をさせて頂きました。
医商連携については、九州経済産業局の方でも「医商連携によるまちづくり研究会」を立ち上げて研究を行っているようですが、実際のところどうなんでしょうね。
例えば「アミュプラザ小倉」の7階には内科や眼科のクリニックがあるわけですが、そこに来院されたお客様が下のファッションフロアにまで回遊しているのかどうか、についても質問させて頂きました。それに対する回答は……(秘密!)。
「明日から始める中心市街地の経営」~店舗経営・不動産経営を改善し、自主財源を生み出す~ [中心市街地活性化協議会]
今週11月21日(金)に「北九州市小倉地区中心市街地活性化協議会」の幹事会と、下記セミナーが開催されます。
◆講演会「明日から始める中心市街地の経営」~店舗経営・不動産経営を改善し、自主財源を生み出す~
http://www.kitakyushucci.or.jp/kokura/index.html
その先進事例として、民間主導型・市街地改善事業会社として設立された熊本城東マネジメント株式会社では,事業系ゴミを始めとして各店舗が個別ばらばらに取り組んできた各種事業を地区全体で行うことによって,料金の削減に貢献したばかりでなく、地域の衛生環境や景観の向上によって、地域価値を高めるという画期的な取り組みを開始しました。今後は、事業系ゴミ以外の分野でも展開され、これらを統合的、計画的、効果的に進めるプロジェクトとしてまとめられる予定です。
これらの事業から生み出された利益を積極的に中心市街地活性化に必要な事業に再投資していく仕組みは、全国の注目を集め、さらに他の地域にも波及していくことが期待されています。
そこで、このプログラムを提供している有限責任事業組合市街地経営研究機構 代表で、また、先進事例として取り組まれている熊本城東マネジメント株式会社 代表取締役を務められている 木下 斉 氏をお招きして、現在までの取り組みや市街地経営プログラムとはどういったものかお話いただきます。
これを機会に、“まちを経営する”仕組みについて、一緒に考えてみませんか?
- 日 時:平成20年11月21日(金) 講演会 15:00~16:30
- 場 所:ホテルクラウンパレス小倉 「ダイヤモンドホール」
(小倉北区馬借1-2-1) - 参加料:無料
- 定員:80人
- 講師 木下 斉 氏
有限責任事業組合市街地経営研究機構 代表
熊本城東マネジメント株式会社 代表取締役
株式会社商店街ネットワーク 代表取締役
中小機構 中心市街地活性化/商業活性化アドバイザー - 申し込み期限:平成20年11月18日(火)まで
よく見たら、申し込み期限が、本日11月18日(火)となっていますね。
今回は、タイトルに 『明日から始める』 とある通り、明日からでもすぐに中心市街地や商店の経営改善に取り組む「やる気」のある人に来てもらえれば良いかと思っていましたので、特に積極的な人集め-いわゆる「動員」-は行っておりませんでした。
明日からでも経営改善を始めたい方はどうぞ。
ただ、熊本城東マネジメント㈱などに関しての予習をした上でのご参加をお願いしますね。
◆熊本城東マネジメント株式会社 月例報告
http://www.kjmc.jp/report.html
◆熊本の夜
http://kitakyushu.blog.so-net.ne.jp/2008-09-29
中活協議会は来年度何をやるか? [中心市街地活性化協議会]
本日は13:30より北九州市小倉地区中心市街地活性化協議会事務局ミーティング。
来年度の中活協議会の活動予定と予算について議論していたら………、そもそも「中活協議会の役割とは?」という次元にまで議論が迷走してきたので整理し直してみます。
今年度は、小倉中活協議会として、「協議会」「幹事会」「専門部会」という会議を開催する以外にも、 「エリアマネジメント計画策定事業」や「高松市・松山市視察」や「講演会・セミナー」等の事業を行ったわけですが、来年度はどうするか、という問題です。
まず、「中心市街地活性化協議会」に期待されている役割というと原則的には「中心市街地活性化基本計画」の円滑な推進と成果達成であろうかと思います。
◆中心市街地活性化協議会とは (中心市街地活性化協議会支援センターHP)
http://machi.smrj.go.jp/about/index.html
円滑な推進と言うのは、まず基本的には、既に「北九州市中心市街地活性化基本計画(小倉地区)」に掲載されている77事業が予定通りに進捗することですね。
◆北九州市中心市街地活性化基本計画(小倉地区)
http://www.city.kitakyushu.jp/file/35050300/tyukatsu-keikaku/nintei-tyukatsukeikaku/tyukatsu-kokura-keikaku.pdf
そして、成果達成というのは中活基本計画が数値目標として掲げている「歩行者通行量の増加」「大規模商業施設の年間来店者数の増加」「主要な歴史・文化・コンベンション施設の年間来場者数の増加」「事業所従業者数の増加」という4つの数値目標が達成されることですね。
ただし、中活基本計画というのは、掲載77事業が計画通りに実行されれば4つの数値目標は達成されるのだ!というロジックに基づいて作成され認定されています。ですので、当面は掲載77事業を円滑に推進することに全力を注げば良いわけです。
※4つの数値目標のその後の推移(2007年度の大規模商業施設の入店者数、2008年8月に実施された歩行者通行量調査)の結果が市から公表され仮に予定と乖離していた場合には善後策を中活協議会でも議論すると言うことになろうかと思いますが、現段階においてはまだ公表されていません。……って言うか、現在数値目標として公表されているのは最終の5年目の数値目標だけであって、「1年目」「2年目」「3年目」「4年目」の途中目標は公表されていませんので、そもそも途中目標をクリアできているのかどうかも判断できないのですが……。
掲載77事業を円滑に推進することが中活協議会の当面の優先事項であるならば、来年度中活協議会が何かを行うことによって77事業が進捗するのなら行えば良いし、事業進捗に特に効果が無いのであれば無理にお金と人手をかけて何かを行う必要もないわけです。
今年度行った「調査事業」や「視察」や「講演会」が77事業の推進に何か役に立ったのかどうか。まずはその評価を行う必要があるわけですね。
で、77事業が予定通りに進捗しているかどうかについては、ようやく次回の幹事会において市から報告してもらえるという段階ですので、現時点においては上手くいっているともいっていないとも何とも評価しようが無いということになります。
以上の考察の結論としては、来年度の中活協議会の活動予定と予算について現時点では決めようがない、ということでしょうか。
第2回エリアマネジメント計画策定専門部会 [中心市街地活性化協議会]
◆14:00~15:30 第2回エリアマネジメント計画策定専門部会 (at/北九州商工会議所2階特別会議室)
前回の第1回目は、ほとんど業務委託先コンサルタント選定の報告で終わりましたので、実質的な中身の議論は今回が初めということになります。
それにしても、実質的な議論の第1回目が10月30日というのはスケジュール的にはつらいものがあります。来年の3月の一ヶ月間を幹事会や協議会への上程や、報告書の作成などのために確保しようとすると2月には最終の専門部会を終わらせなければなりません。
となると、
・第1回 2008年9月19日
・第2回 2008年10月30日
・第3回 2008年11月27日(予定)
・第4回 2009年1月(予定)
・第5回 2009年2月(予定)
というようなスケジュールになり、あと3回しか専門部会を行うことが出来ません。4ヶ月程度しかないですもんね。エリアマネジメント(=地域の経営)という最重要事項を検討するには時間が短すぎますねえ。
なぜこのようなスケジュールになったか、ここまでの経過を整理しておきますと、
・6月末 エリアマネジメント計画策定のための戦略補助金交付決定
・7月 業務委託先コンサルタント会社選定方法についての検討など
・8月7日 北九州市小倉地区中心市街地活性化協議会において「エリアマネジメント計画策定事業」およびその予算承認。
・8月29日 業務委託先コンサルタント会社選定コンペ公募開始
・9月16日 コンペ募集締め切り
……という感じです。
う~む、どうしても補助金を使うとなると、このようなスケジュールになってしまいますね~。
もうそろそろ来年度の協議会の予算を考え始めなければならない時期なのですが、お金の上手い使い方について考えないといけないですねえ。。。。
◆16:00~17:30 チャレンジショップ事業についてのミーティング。。。。。。orz
第2回幹事会 [中心市街地活性化協議会]
昨日10月9日(木)14:00~15:30、毎日西部会館5階会議室におきまして2008年度第2回目の「北九州市小倉地区中心市街地活性化協議会」の「幹事会」が開催されました。
【報告事項】
(1)小倉地区エリアマネジメント計画策定事業について
(2)北九州市中心市街地活性化基本計画(小倉地区)進捗状況の確認について
(3)ICカード事業(ニモカ)について
(4)ナイトツアー事業について
【協議事項】
(1)魚町銀天街ショッピングモール化事業(特定民間中心市街地活性化事業)について
(2)幹事会の今後のスケジュールについて
第1回 エリアマネジメント計画策定専門部会 [中心市街地活性化協議会]
本日9月19日(金)10:00より小倉地区中心市街地活性化協議会の 「第1回 エリアマネジメント計画策定専門部会」 が開催されました。
協議に先立って私の方から、 「エリアマネジメントとは何ぞや?」 とか 「今回の計画策定にあたってのスタンス」 等について説明させて頂きました。
まず、「エリアマネジメント計画策定の主旨、目的」についてですが、これについては前回8月7日の協議会・幹事会で説明させて頂いた…
「北九州市中心市街地活性化基本計画(案)に対する意見書」より抜粋
(2008年3月28日に北九州市小倉地区中心市街地活性化協議会から北九州市長宛てに提出)
…に追加して、「戦略補助金の申請のポイント」として「(戦略補助金申請対象事業が)中心市市街地活性化全般のマネジメントとしての位置づけ」がなされていることが重要視されていることをお話しました。
次に、このような計画を策定するのはもちろん今回が初めてではなく、過去に幾多の「計画書」が小倉地区においても作成されました。北九州TMOに関連しているモノだけでも、
◆北九州市のタウンマネジメントについて [平成16年度、北九州商工会議所]
◆小倉都心地区テナントミックス提案書 [平成17年度、北九州TMO]
◆室町二丁目地区アーバンデザインプロポーザル [平成18年度、北九州まちづくり応援団㈱]
◆北九州市中心市街地活性化基本計画(小倉地区) [平成19年度 北九州市]などがあります。
これらの中には、「事業進捗」や「会社設立」というような具体的な形で現実化した部分もありますが、いわゆる「絵に描いた餅(画餅)」のままに終わってしまった部分も多いです。
今回の「エリアマネジメント計画」策定にあたっては、そのような「絵に描いた餅」にならないように、実現性・実効性のある事業計画を中心に議論し、また、どんな事業を行うかというよりも、その事業を現実化するためにはどのようなマネジメント(ヒト、モノ、金、組織、手法…)を行わなければならないかに重点をおきましょう、という提案をさせて頂きました。
また、過去の計画が進まなかった理由としては、もちろん上記の内部マネジメントの問題が大きいのですが、一方では、例えば「テナントミックス計画を現実化しようにも、 『不動産の所有と利用の分離』が出来ていない状態では事実上困難」という根源的な問題もあります。
これに対して、国としても『不動産の所有と利用の分離』を後押しする施策を打ち出したりしています。これらを含めて、エリアマネジメント計画策定に参考になりそうな、国の施策や他都市の参考事例を下記の通り説明させて頂きました。
◆エリアマネジメント推進マニュアル [国土交通省]
※開発(ディベロップメント)だけでなく、維持管理・運営(マネジメント)が必要。
◆不動産の所有と利用の分離
・中心商店街再生研究会 [経済産業省]
・「中心商店街再生パイロット事業支援に係る対象まちづくり会社等」の公募 [経済産業省]
◆まちづくり計画策定担い手支援事業 [ 国土交通省]
・平成20年度第1次募集にて、船場町地区(小倉北区船場町5~7番、1.0ha)が選定された。
◆熊本城東マネジメント株式会社・熊本市中心部におけるテナント/中小不動産経営を改善する包括契約事業等を展開し、その収益の一部を中心部に再投資することを目的に設立された新しい民間資本による地区経営会社。
その後、専門部会の協議に入りましたが、協議内容について公開するか非公開にするかについて私は関与出来ないので、当ブログでは割愛させて頂きます。