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「人口100万人回復」とか議論するよりも、コンパクトシティ政策について考えませんか。 [北九州市のこと]

毎日新聞の記事によると、北九州市議会において 「今後、北九州市は人口100万人回復を目指すべきか、目指さないべきか」 という議論が行われているようです。

◆北九州市:“脱100万人”新構想 民主系会派は「支持」、北橋与党内にズレ
 http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20080513ddlk40010488000c.html


ummmmm………[もうやだ~(悲しい顔)]   一体いつまでこんな神学論争を続けるのでしょうか。。。

「人口100万人回復を目指せ」と言ったって、いったい具体的にはどういう手法によって増やそうというのでしょうか。

何度も書いていますように、北九州市の将来人口が減少するということは、もうほとんど避けることの出来ない確定的な未来です。その減少の程度については様々なシミュレーション値があるかと思いますが、下記の日銀北九州支店のシミュレーションによると2030年の北九州市の人口は75万人~87万人の間になるだろうと見込まれています。  

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およそ20万人近く人口が減少するんですよ。ってことは、北九州市の人口を100万人に回復しようと思ったら、約20万人を増やす施策をなにか打たないといけないわけです。市外からの「移民」を20万人も誘致しようというのでしょうか。

「頑張って子供を産み育てて、人口を増やしましょう」 と言う人がいるかもしれませんが、仮に今から出生率が急に改善したとしても、もう既に20代~30代の産む人口が少ないわけですので急に人口増になるわけではないんですね。この辺りの仕組みについては、藻谷さんの著書実測!ニッポンの地域力で分かりやすく解説されていますので、是非ご一読ください。 

実測!ニッポンの地域力

実測!ニッポンの地域力

  • 作者: 藻谷 浩介
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2007/09
  • メディア: 単行本

今、北九州市が議論すべきは、「人口100万人回復を目指すべきか、目指さないべきか」ではなくて、 「人口減少を前提として、今後どのような都市経営を行うべきか」 ということです。

その都市経営の方向性の一つとして考えられているのが「コンパクトシティ」なわけです。

で、すでに北九州市は、国の勧める「コンパクトなまちづくり」の方向性に則って「北九州市中心市街地活性化基本計画」を策定し、国への認定申請を目指そうとしているわけです(今日現在、まだ申請受付されたという情報は入っていませんが…[もうやだ~(悲しい顔)])。
この辺りの基本的なスタンスがあまりにもブレられると中心市街地活性化担当者は困ってしまいますので、「コンパクトなまちづくり」の方向性についての市民や議会の合意形成はしっかりと行って欲しいなあ~と思うわけです。

 


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